イオン液体を利用したバイオ医薬品の経皮送達技術

DOI Web Site 参考文献26件 オープンアクセス
  • 後藤 雅宏
    九州大学 大学院工学研究院 応用化学部門 九州大学 次世代経皮薬物送達研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Transdermal drug delivery system for biopharmaceuticals using ionic liquids

説明

イオン液体の製剤利用に近年注目が集まっている。なかでも、イオン液体の経皮吸収促進機能は、小分子の薬物のみならず、ペプチドやタンパク質などのバイオ医薬品までおよび、非侵襲性の経皮製剤の開発に大変有用である。特に、イオン液体の製剤利用においては、イオン液体の安全性を担保することが重要な課題となっている。そこで本稿では、コリン、アミノ酸、脂肪酸そして脂質など、安全性の高い素材によって形成されたイオン液体を紹介する。生体適合性の高いイオン液体の活用によって、DDSの徐放特性を発揮する中分子医薬あるいは経皮ワクチンの開発が可能となった。最近では、核酸医薬などの新しいモダリティにも、イオン液体の利用に大きな期待が寄せられている。

収録刊行物

参考文献 (26)*注記

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