戦後初期国立大学における幼稚園教員養成のカリキュラム

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Kindergarten Teachers Training Curriculum at National Universities in the Early Post–World War II Period:
  • A Historical Study focusing on the Discussions on the Research on Childcare Content.
  • ―教員養成学部教官研究集会(1955岡山大学)における「保育内容の研究」の 議論に焦点をあてて―

抄録

本研究の主題は戦後初期の国立大学における幼稚園教員養成カリキュラムを明らかにすることである。そのために「保育内容の研究」がどのように出発したのかを教員養成学部教官研究集会における議論に焦点をあてて検討した。その結果以下のことが明らかになった。研究集会では単位内訳の結論は出なかった。幼稚園教育の独自性や領域の特性を考慮して,養成課程において「総論」を必ず扱うことと,その内容が定まった。参加者たちの妥協点として6領域「各論」で扱うべき内容を検討することとし,その内容が定まった。研究集会の結論ではなく,当時必ずしも自明でもなかった領域毎に科目を開講するという方針が実際には研究集会によって強化された。

収録刊行物

  • 保育学研究

    保育学研究 61 (1), 103-114, 2023-08-31

    一般社団法人 日本保育学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390298211935413120
  • DOI
    10.20617/reccej.61.1_103
  • ISSN
    24241679
    13409808
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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