発達・精神障害学生の居場所支援および学習支援におけるピア・サポートの活用

書誌事項

タイトル別名
  • Utilizing peer support as a method for students with developmental and / or mental disorders to develop a sense of belonging and improve learning
  • ハッタツ ・ セイシン ショウガイ ガクセイ ノ イバショ シエン オヨビ ガクシュウ シエン ニ オケル ピア ・ サポート ノ カツヨウ

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抄録

ピア・サポートとは学生の手による学生支援であり,本学の障害学生支援部署では増加傾向にある発達・精神障害学生の居場所支援と学習支援にピア・サポートを活用してきた。本研究では,ピア・サポートの実施について報告し,その意義と実施の留意点について考察を行った。居場所支援は,障害学生が自由に休憩や勉強ができるスペースに臨床心理学を専攻する大学院生をサポーターとして配置して学生同士のコミュニケーションの促進を図った。学習支援では,サポーター学生は定期的に障害学生が苦手とする科目の学習の個別支援を行った。どちらのピア・サポートも発達・精神障害学生の援助となり,サポーターとなる学生にとっても教育的意義があることが示唆されたが,今後は効果の実証が必要である。また,サポーターとなる学生には一定の専門性や適性を要することが明らかになった。したがって担当職員はサポーター学生の選定や障害学生とのマッチングに留意する必要がある。

収録刊行物

  • CAMPUS HEALTH

    CAMPUS HEALTH 57 (2), 148-153, 2020

    公益社団法人 全国大学保健管理協会

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