<研究ノート>グローバルアライアンスと国際航空路線網の変遷

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タイトル別名
  • <Research Note> Changes in Global Alliances and International Airline Networks
  • グローバルアライアンス ト コクサイ コウクウ ロセンモウ ノ ヘンセン

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本稿では国際航空路線網の変遷を明らかにするため国際線を対象として,グローバルアライアンスによる功績の中でとりわけコードシェア便に着目し,統計資料と時刻表から日本発国際線の就航地,便数,運航機材の動向を分析した.結果,研究対象期間(1934年~2020年)に世界的な航空需要は増加しており,背景には,航空自由化,それに伴うグローバルアライアンスやLCCの進展,運賃低廉化等が挙げられる.グローバルアライアンス加盟航空会社によるRPKは航空市場の約60%を占める.FSC,都市間航空流動において,便数や就航先の増加,コードシェアを用いた路線網の拡張をもたらした.JAL・ANAは東京,大阪,名古屋発に自社便を集中させ,近年になるにつれ福岡,札幌,地方発はコードシェア便,海外航空会社便による運航がほとんどである.コードシェア便,海外航空会社便の増加はグローバルアライアンスの進展によりもたらされた.就航地数,便数は東京を筆頭に,大阪,名古屋,福岡,札幌,地方発の順で多い.都市規模が大きくなるほど,その需要に合わせて機材は大型化していた.近年ではLCCの躍進が著しいことも確認した.

収録刊行物

  • 法政地理

    法政地理 55 13-27, 2023-03-20

    法政大学地理学会

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