大規模自然災害の被災者への避難所と仮設住宅での臨床動作法による支援における動作課題の選択に関する探索的研究

DOI
  • 浅山 耕介
    医療法人仁木会ニキ ハーティー ホスピタル

書誌事項

タイトル別名
  • An Exploratory Study on the Selection of Dohsa-task when assisted by Dohsa-hou for Victims in Evacuation Shelter and Temporary Housing in Large-Scale Natural Disaster
  • -Through examination of the relationship between the main complaint, Dohsa-tasks, and impressions-
  • -主訴・動作課題・感想の関連の検討を通して-

抄録

<p>大規模自然災害後の心のケアとしての臨床動作法(以下:動作法)支援は,阪神・淡路大震災後の報告が最初であり,その後の大規模自然災害後でも効果をあげてきたが,支援者の養成が課題としてあげられてきた。先行研究では予め動作課題を設定して活動していたことが理解されたが,熊本地震後の支援では,各支援者が必要と見立てた動作課題を選択して実施した。本稿の目的は,今後の動作法支援に向けて優先的にトレーニングすべき課題を明らかにするため,各支援者が見立てた動作課題が何であったかを検討することであった。方法として,被災者186名(避難所106名・仮設住宅80名)の主訴と動作課題と動作体験の感想の記録を分析した。その結果,対象者は概ねポジティブな体験ができており,対象者の半数を超えて躯幹のひねり課題が実施されていた。考察では,主訴と動作課題と動作法体験の感想を検討し,躯幹のひねり課題を優先的にトレーニングする課題として提言した。動作課題の見立てのプロセスの検討や事例を通して考察を深めることが今後の課題として考えられた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299140870386432
  • DOI
    10.60262/clinicaldohsa.28.0_21
  • ISSN
    27589099
    13469304
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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