見本合わせ課題を用いた英語の語彙学習における刺激クラス制御――英語タクト訓練による英日、英英イントラバーバルの派生――

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タイトル別名
  • Stimulus Class Control in English Vocabulary Learning: Derived English-to-Japanese and English-to-English Intraverbal Responding Through English Matching-to-Sample Training

抄録

<p>研究の目的 顔写真の表情を表す英語タクトを訓練することで英語から日本語、英語から英語へのイントラバーバルが直接訓練することなく派生するかどうか検証した。研究計画 英語タクト訓練には見本合わせ課題を用い、訓練前後のテスト得点を参加者内で比較した。場面 参加者は自宅からオンライン実験に参加した。参加者 予備調査には母語が英語である成人5名と母語が日本語である大学生7名、本実験には母語が日本語である大学生21名が参加した。独立変数の操作 顔写真を見本刺激、英単語を比較刺激とする見本合わせ課題で正反応に「○」、誤反応に「×」を提示し、正反応となる英単語も併せて提示した。対象とした刺激クラスは“穏やかな”、“楽しい”、“激怒している”の3つで、刺激クラスごとに見本刺激となる顔写真を5枚、比較刺激となる同義語の英単語を2語ずつ用意した。行動の指標 事前・事後テストにおける正反応数、見本合わせ訓練における正反応率を用いた。結果 大多数の参加者において、見本合わせ課題による英語タクト訓練後、英語から日本語、英語から英語へのイントラバーバルの派生が確認できた。結論 表情を表す英単語のような抽象的で、日本語の単語と一対一対応していない関係反応においても、英語タクト訓練によって英日、英英イントラバーバルが派生すること、これを活用することで語彙学習プログラムを効率化できることが示唆された。</p>

収録刊行物

  • 行動分析学研究

    行動分析学研究 37 (2), 182-196, 2023-04-20

    一般社団法人 日本行動分析学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299903955029120
  • DOI
    10.24456/jjba.37.2_182
  • ISSN
    24242500
    09138013
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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