小学校外国語科における認知意味論の知見を応用した多義語指導の実践 : 意味カテゴリーの気づきに焦点を当てて

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抄録

本研究は,日本語を母語とする小学6年生の学習者を対象に英語の基本動詞haveを指導する際,語の多義性や,意味カテゴリー(「所有」)に対する気づきを促進する上で,コア・ミーニングという認知意味論的アプローチが有効であるのかどうかについて検証することを目的とするものである。その方法論として,コア・ミーニングの手法を採用した「HAVE空間(田中・川出,1989;田中・佐藤,2009)」を用い,入門期の学習者の認知能力を踏まえた視覚的なhaveのコア図を学習者に提示する。本研究では,入門期における語彙学習・指導法の在り方を論究した上で,その有効性・必要性を実証し,小学校の英語教育への示唆を提示する。

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