門脈圧亢進症にともなう肺動脈性肺高血圧症

書誌事項

タイトル別名
  • Portopulmonary hypertension (PoPH)

抄録

<p>門脈圧亢進症にともなう肺動脈性肺高血圧症(PoPH)は,肝硬変あるいは門脈亢進症をともなう患者の約1~6%に合併する.最も重要な症状は労作時の息切れであるが,症状が顕在化しない場合もあり診断は容易ではない.既報では女性,自己免疫性肝炎患者に多く,診断にはまず非侵襲的な心エコー図検査やBNPの測定が重要である.PoPHを疑った場合には循環器・呼吸器内科の専門医に紹介し,右心カテーテル検査で確定診断を施行する.また,従来の診断基準に代わり欧州で報告された2022年のESC/ERSのガイドラインの変更にともない,本邦でも今後PoPHの診断基準の改定が行われる可能性が高い.PoPHは予後不良な疾患であるが,近年はPoPHに対する薬物療法の良好な成績も報告されている.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390300147449688576
  • DOI
    10.11405/nisshoshi.121.382
  • ISSN
    13497693
    04466586
  • PubMed
    38735746
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • PubMed
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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