地域における子ども支援としての居場所活動の取り組み事例と課題 : 糸島市子どもの居場所「みなも」の活動報告

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タイトル別名
  • Support for children in making a safe and comfortable place: Report on the Practice of ibasho “Minamo” in Itoshima city

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説明

本稿は,学校や家庭に居場所のなさを感じている子どもが過ごすことのできる場所を提供することを目的として開始した,「糸島市子どもの居場所みなも」の取り組みに関する報告である。「みなも」では,プログラムなどの特別な活動はなく,子どもたちは自由に好きなことをして過ごすことができる。また,臨床心理士による個別相談も設け,保護者に対しても子育て支援を行っている。活動では,居場所活動の継続利用者たちの間でコミュニティが形成されるなど,フリースペースとしての機能よりも,友人を作る場所としての機能にニーズがあることが示唆された。スタッフの在り方も,場所を提供するための見守り手としての役割だけではなく,時に子どもと一対一で関わるプレイセラピストとしての役割も期待されている。これらの活動実践を通して,臨床心理士が提供する活動内容の特徴と限界,活動内容と物理的空間構造の関連,中学生と小学生では居場所活動の需要が異なるといった課題も示唆された。

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