パクリタキセルによる末梢神経障害に対する温灸の効果に関する検討
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説明
タキサン系抗がん剤には末梢神経障害の副作用があり,患者にとってはQOLを著しく損なう問題である.しかし,「しびれ」や「感覚の低下」を主とする末梢神経障害には有効な対処方法がないのが現状である.本研究では,乳がん,卵巣がんの女性において,パクリタキセルを用いた化学療法を施行中の患者9名に対して,パクリタキセルによる末梢神経障害に対する温灸の効果を検討した.温灸は患者自身が週3回,12週間にわたり貼付した.治療効果に関しては,モノフィラメント圧痛覚試験,NRS, POMS, SF8TMを用いて評価した. 結果,NRSにおいて,介入1~2週目の「しびれ」,「感覚の低下」に有意な低下を認めた.以上より,パクリタキセルによる末梢神経障害に対して,温灸治療はしびれ出現早期に有効な可能性が示された.
収録刊行物
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- 三重看護学誌
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三重看護学誌 14 (1), 67-79, 2012-03-15
三重大学医学部看護学科
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390302315058311040
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- NII論文ID
- 120004027295
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- NII書誌ID
- AA11353824
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- HANDLE
- 10076/11860
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- ISSN
- 13446983
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可