風化残留ニッケル鉱床胚胎地域の河川水化学組成: 京都府北部における例

書誌事項

タイトル別名
  • River water geochemistry around residual Ni deposits: a case study from northern Kyoto

説明

<p>本研究では、旧大江山ニッケル鉱山周辺におけるNiの潜在的な分布を、鉱山周辺の河川水の化学組成から推定することを目標としている。また、超苦鉄質岩の風化に伴う水圏へのCr、Co、Niなどの重金属元素の溶出程度の把握は環境評価においても重要であり、両観点から水質解析を試みた。その結果、高いMg濃度と電気伝導率 (EC) を示し、ヘキサダイアグラムは新鮮な超苦鉄質岩分布域の陸水の特徴を示す河川水と、低いMg濃度とECであり、風化が進みMgが減少した蛇紋岩に起源をもつと考えられる河川水が認められた。高いNi/Mg、Fe/Mg、Al/Mg比を示す河川水は、Mgの減少に加えNiやFeなどの低移動性元素の再移動が生じている風化層に由来する可能性がある。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390302459078730752
  • DOI
    10.14862/geochemproc.71.0_42
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ