光制御可能な細胞発光素子

DOI
  • 近江谷 克裕
    科学技術振興事業団「さきがけ研究・光と制御」, 産業技術総合研究所人間系特別研究体・細胞機能操作研究グループ

書誌事項

タイトル別名
  • Light−regulating device from photo−producible cells

抄録

<p>生物の中には光のOn/Offによって細胞機能を制御するシステム,いわゆる「生体光スイッチ」が存在する.一方,多彩な発光色をもつ生物発光システムが単離され,本システムを導入した発光細胞がセンサー化されつつある.われわれは究極の光⇔光制御システムの構築をめざし,生体光スイッチをコンポーネント化,光によって自由にかつやさしく細胞発光素子を操る技術の創製をめざしている.この研究過程において,発光性渦鞭毛藻という生物に着目している.これまでに発光性渦鞭毛藻は光の受容物質であるクロロフィルを代謝し発光基質を生合成,光On/Offに連動して発光基質をエネルギー源として発光を行うことが明らかになりつつある.この巧みな「光に連動したあるいは制御された発光するシステム」をコンポーネント化して,光制御可能な細胞発光素子を構築したいと考えている.</p>

収録刊行物

  • 応用物理

    応用物理 72 (6), 691-696, 2003-06-10

    公益社団法人 応用物理学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564227310557056
  • NII論文ID
    130007717302
  • DOI
    10.11470/oubutsu.72.6_691
  • ISSN
    21882290
    03698009
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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