26年間の福井県がん登録の推移からみた乳癌検診の効果

書誌事項

タイトル別名
  • Effectiveness of Breast Cancer Screening from the Development of Fukui Prefectural Cancer Registry for 26−years
  • 26年間の福井県がん登録の推移からみた乳癌検診の効果 : 検診の過剰診断の可能性について
  • 26ネンカン ノ フクイケン ガン トウロク ノ スイイ カラ ミタ ニュウガン ケンシン ノ コウカ : ケンシン ノ カジョウ シンダン ノ カノウセイ ニ ツイテ
  • 検診の過剰診断の可能性について
  • With Special Reference to the Possibilities of Overdiagnosis

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説明

福井県がん登録を用い,1985~87年の導入前期,1988~2003年の触診期,2004~2010年のマンモグラフィ(MG)期に分け,発見契機別(検診およびドック発見,臨床発見)に経時変化を観察した。さらに同時期のがん登録症例から対策型検診発見例のみを抽出し,進行度別に非浸潤癌:DCIS群,リンパ節転移のない浸潤癌:IDC n-群,リンパ節転移以上の進行癌:IDC n+群に分け,発見乳癌数を検討した。年度毎の受診者増加を勘案し10,000人受診に換算した乳癌数を用い,MG 発見乳癌数と触診期の傾きのままの増加で推移したと仮定した場合のMG 期の乳癌数との差(excess cancer: EC)を求めた。 対策型検診発見例は562例で,内訳はDCIS 群97例,IDC n-群338例,n+群127例であった。受診率で補正したEC は,MMG 期の7年間で,DCIS 群で57.4例,IDC n―群で95.8例,n+群で22.2例であり,IDC n-群で最も高かった。DCIS 群のうちEC 算定数を過剰診断と仮定すれば,MMG 期乳癌228例中57.4例,25.1%が過剰診断と考えられた。

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参考文献 (4)*注記

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