フィリピンにおける都市貧困住民のWell-being指標についての試論 : マニラ郊外でのフォーカス・グループ・ディスカッションから

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on Well-being Indicator Identified by Urban Poor in the Philippines from the Focus Group Discussion in a Suburb of Metro Manila
  • フィリピン ニ オケル トシ ヒンコン ジュウミン ノ Well being シヒョウ ニ ツイテ ノ シロン マニラ コウガイ デ ノ フォーカス グループ ディスカッション カラ

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説明

貧困層である地域住民自身の価値観に基づくWell-being指標,よい生活の明確化は,住民主体の生活改善活動に不可欠の視点である.また,国際的な開発援助を背景として開発途上国の都市で大規模な都市整備や住宅開発事業が進められているが,必ずしも都市貧困住民の生活改善に貢献しているとはいえず,貧困住民にとっての生活問題やよい生活の条件が配慮されることが求められている.そこで本稿ではフィリピン首都圏郊外の都市貧困層向け住宅地域におけるフォーカス・グループ・ディスカッションをとおして,住民らによるWell-being指標の設定および生活水準の評価を試みた.その結果,収入や安定した住居をはじめ多岐にわたる生活要素が指標として挙げられ,公式の最低生活水準よりもやや高い水準が望まれていることが分かった.しかし,現実の生活は最低生活水準にも達していないことが明らかになった.

収録刊行物

  • 社会福祉学

    社会福祉学 44 (3), 42-51, 2004-03-31

    一般社団法人 日本社会福祉学会

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