行政書士に対するメディエーター養成プログラムの学習効果

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タイトル別名
  • The Learning Effects of the Mediator Training Program for Certified Administrative Procedures Legal Specialists
  • ギョウセイ ショシ ニ タイスル メディエーター ヨウセイ プログラム ノ ガクシュウ コウカ

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説明

本研究の目的は,行政書士を対象としたメディエーター養成プログラムの効果を検討し,法律の専門家に対するカウンセリング技法の教育プログラムの意義を論じることであった。標準的な養成プログラムを受講した70名の行政書士を対象に,量的・質的アプローチによる調査を行った。量的データとしては,コンフリクトに対する態度やスキルの変化を,質的データとしては,学習体験の自由記述を取り上げた。年齢の高低と事前学習時間の有無を独立変数,コンフリクトに対する態度やスキルの変化を従属変数とする二要因分散分析の結果,低年齢の受講者や事前学習をしていた受講者において,態度やスキルがメディエーターとして望ましい方向に変化することが示された。また,学習体験の自由記述を分析した結果,(1)「コンフリクトに対する理解」,(2)「統合的解決への志向」,(3)「対話を促進するスキルの習得」,(4)「有用性」,(5)「自己の肯定的変化」,(6)「課題の認識」という6つの大カテゴリーが得られ,各群の報告人数を比較したところ,量的データに類似した結果が示された。プログラムの学習効果や改善点,法律の専門家に対するカウンセリング技法の教育プログラムの意義が議論された。

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