等尺性筋収縮における力量情報の保持特性について

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タイトル別名
  • A Study for Retention Characteristics of Isometric Force Information

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説明

本研究の目的は力の強さに関する運動情報(力量情報)の保持特性を検討することである。短大生50名を対象に,EMG活動量の視覚的フィードバックを用いて基準運動を遂行させ,後に再生させる手続きを反復した。この手続きにおいて,基準運動遂行から運動再生までの間を休止時間に当てる群と挿入課題遂行時間に当てる群を設け,各群の再生誤差を比較した。基準運動は等尺性肘屈曲運動,挿入課題はこれに拮抗する運動とした。結果として,休止時間の延長および挿入課題負荷により再生誤差の増大が生じた。これより,力量情報は時間経過に従い自然減衰する特性と何等かの保持ストラテジを利用することにより保持可能な特性を併せもつことが示唆された。

収録刊行物

  • 理学療法学

    理学療法学 20 (6), 355-359, 1993-11-01

    一般社団法人日本理学療法学会連合

被引用文献 (2)*注記

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