書誌事項
- タイトル別名
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- EFFECTS OF MAXIMUM WIND SPEED RADIUS AND TRANSLATION SPEED OF SCENARIO TYPHOON ON STORM SURGE AND WAVE
- シナリオ タイフウ ノ サイダイ フウソク ハンケイ ト イドウ ソクド ニ ヨル タカシオ ト ハロウ ノ ヘンカ
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抄録
平成30年度改訂の「港湾の施設の技術上の基準・同解説」によれば,防波堤や防潮堤などの設計に適用する偶発作用の一つとして,最大クラスまでの範囲で適切に設定したシナリオ台風の高潮と波浪の推算値を用いることもできる.本研究では,志布志港を例に,最大クラスの台風の最大風速半径及び移動速度による高潮及び波浪の変化を調べ,移動速度を伊勢湾台風にもとづく73km/hから当該地域の既往台風を踏まえた50km/hに減じることで潮位偏差または波高が増加し得ることを示した.また,潮位偏差と波高のピークに時間差のあるシナリオとほぼ同時となるシナリオについて,防波堤ケーソンの滑動安定性を作用耐力比の経時変化によって照査し,この比の最大値や安定性を損なう継続時間に違いがあることも示した.
収録刊行物
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- 土木学会論文集B2(海岸工学)
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土木学会論文集B2(海岸工学) 74 (2), I_583-I_588, 2018
公益社団法人 土木学会