初発病変が皮膚サルコイド様であった Necrobiotic Xanthogranuloma の1例

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タイトル別名
  • A Case of Necrobiotic Xanthogranuloma as Initially Diagnosed to Be Cutaneous Sarcoidosis

抄録

80歳代,男性。初診の2ヶ月前より四肢屈側に紅色丘疹と紅褐色斑が出現し,生検の病理組織所見から皮膚サルコイドと考えた。ステロイド外用で加療していたところ,初診の1年半後より皮疹の拡大と潰瘍化を認めた。再度生検を施行し,necrobiotic xanthogranuloma と診断した。同時期に単クローン性免疫グロブリン血症も併発していた。プレドニゾロン内服にて皮疹は略治した。自験例の初発病変の病理組織で異物型巨細胞を伴う naked granuloma が見られ,皮膚サルコイドに類似していたことから,本症の発症機序にマクロファージが重要な役割を担っていることが示唆されると考えた。(皮膚の科学,17: 70-74, 2018)

収録刊行物

  • 皮膚の科学

    皮膚の科学 17 (2), 70-74, 2018

    日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564238054103424
  • NII論文ID
    130007530776
  • DOI
    10.11340/skinresearch.17.2_70
  • ISSN
    18839614
    13471813
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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