モルモットのオトガイ神経ブロック法によるリドカインの局所麻酔効力におよぼす血管収縮薬の効果

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  • Effect of some vasoconstrictors on the local anesthetic efficiency of lidocaine by using the mental nerve block method in guinea pigs.

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説明

<p>我々は教室の村井, 増田らが開発したモルモットのオトガイ神経ブロック法を用いて, 2%リドカイン溶液にノルエピネフリン(1.25万倍から5万倍稀釈濃度), フェニレフリン(0.5万倍から2万倍)またはメトキサミン(0.5万倍から2万倍)を添加したときの麻酔深度をエピネフリン10万倍稀釈濃度添加群のそれと比較検討した。</p><p>(1)エピネフリン5万倍添加群と10万倍添加群との間の麻酔深度には有意差は認められなかった。</p><p>(2)ノルエピネフリン, およびフェニレフリンの添加はいずれも麻酔深度増強効果を発揮したが, エピネフリン10万倍添加群のそれよりも劣っていた。 一方, メトキサミン0.5万倍の添加による麻酔深度はエピネフリン10万倍添加群のそれに匹敵した。</p><p>(3)麻酔深度と麻酔作用の持続時間との間には相関関係は認められなかった。</p><p>以上の結果より, 完全麻酔に達していない場合にはいずれの血管収縮薬の添加によっても麻酔深度の増強効果が認められるが, この効果には血管収縮薬間で著しい差異があり, エピネフリンが最も強く, フェニレフリンが最も弱いと考えられる。</p>

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