規範的避難行動原理に基づく原子力災害時の避難需要の避難開始時刻最適化

  • 南 裕也
    長岡技術科学大学大学院 原子力システム安全工学専攻
  • 佐野 可寸志
    長岡技術科学大学 大学院 環境社会基盤工学専攻
  • 鳩山 紀一郎
    長岡技術科学大学 産学融合トップランナー養成センター
  • 伊藤 潤
    長岡技術科学大学 大学院 環境社会基盤工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • OPTIMIZATION OF EVACUATION START TIME IN NUCLEAR DISASTER BASED ON THE NORMATIVE EVACUATION BEHAVIOR PRINCIPLE

抄録

本研究では,原子力災害時の避難行動を対象として,避難者の被ばく線量を最小化する「最小被ばく線量経路探索モデル」,避難者全体の総被ばく線量を最小化するように避難開始時間を配分する「最小被ばく線量配分モデル」を軸とした規範的避難行動に基づく避難シミュレーションモデルの構築を行った.そして,柏崎刈羽原子力発電所から半径30km圏内を対象とした避難シミュレーションを実行した.結果として,原子力災害の場合,最短経路ではなく最小被ばく線量経路を用いて避難することの有効性が確認でき,また多くの条件のシミュレーションを行うことで,避難計画に定められた避難方向を変更しなくても安全な避難が可能な条件を示せることがわかり,避難計画作成時に検討するべき点を示唆することができた.

収録刊行物

参考文献 (1)*注記

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