小型霊長類コモンマーモセットの側頭骨局所解剖に関する画像解析

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タイトル別名
  • Morphological Analysis of Adult Common Marmoset (<i>Callithrix Jacchus</i>) Cochlea

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説明

<p>基礎研究の結果を臨床応用する「橋渡し研究」において、臨床症候をなるべく忠実に再現する動物モデルの存在は重要であり、創薬研究では齧歯類と並行して大動物が用いられることが多い。マーモセットは動物実験に汎用される旧世界サルと比べて、小型で繁殖力もあり、温厚で扱いやすく新規導入のハードルが低い。全ゲノムも解読され遺伝子改変も可能なため実験動物としての将来性も高く、齧歯類モデルで症候が再現できない遺伝性難聴や、内耳再生のように種差が予想される研究への応用が期待される。今回我々はこの小型霊長類コモンマーモセット(Callithrix jacchus)の側頭骨解剖につき、CT、高解像度MRIを用いて検討した。内耳、鼓室内(耳小骨を含む)の構造はヒトと極めて類似していた一方で、乳突蜂巣は未発達で単洞を呈していた。頭蓋や中耳に比して内耳が大きく、耳後切開による内耳への薬剤局所投与を検討するモデル動物として適していると考えられた。</p>

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