妊娠11週に診断し低強度治療先行が奏効した縦隔原発大細胞型B細胞リンパ腫

書誌事項

タイトル別名
  • Successful treatment with preceding low-intensity chemotherapy in a primary mediastinal large B cell lymphoma patient diagnosed at 11 weeks of pregnancy
  • 症例報告 第8回日本血液学会関東甲信越地方会 奨励賞 妊娠11週に診断し低強度治療先行が奏効した縦隔原発大細胞型B細胞リンパ腫
  • ショウレイ ホウコク ダイ8カイ ニホン ケツエキ ガッカイ カントウ コウシンエツチホウカイ ショウレイショウ ニンシン 11シュウ ニ シンダン シ テイキョウド チリョウ センコウ ガ ソウコウ シタ ジュウカク ゲンパツ ダイ サイボウガタ B サイボウ リンパシュ

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抄録

<p>【症例】31歳,女性。X年6月に妊娠。8月2日に前胸部腫瘤を自覚。呼吸困難が出現し,当院へ搬送。CTで縦隔腫瘍と気道圧迫を認め,緊急入院。CTガイド下針生検を施行し,縦隔原発大細胞型B細胞リンパ腫と診断。8月18日(妊娠11週4日)にステロイドパルス(プレドニゾロン(PSL);1 g 3日間)を施行し,呼吸症状は一時的に改善したが,再増悪した。8月22日にVCP(ビンクリスチン(VCR)+シクロフォスファミド(CPM)+PSL)を施行し,呼吸症状は改善した。9月2日にR-CHOP(リツキシマブ+CPM+ドキソルビシン+VCR+PSL)を開始し,計8コース施行。翌年2月4日に出産。児は妊娠35週6日,1,664 gと早産低出生体重児だったが,その他に異常を認めず。3月1日のPET-CTで完全奏効を確認した。【考察】ステロイドパルスとVCPを先行し,その後にR-CHOPを施行することで完全奏効と健児出産を達成した。1st trimesterでの治療導入において有用な手法と考えられた。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 60 (2), 112-117, 2019

    一般社団法人 日本血液学会

被引用文献 (1)*注記

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