伐採フロンティア社会におけるコモンズの構築―フィリピンのCBFM事業をめぐる住民意識調査から―
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- 関 良基
- 早稲田大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Constructing the Commons in the Logged-Over Fromtier Society: From the Views of Local People over the CBFM Program in the PHILIPPINES
- バッサイ フロンティア シャカイ ニ オケル コモンズ ノ コウチク フィリピン ノ CBFM ジギョウ オ メグル ジュウミン イシキ チョウサ カラ
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抄録
<p>フィリピン政府は,商業伐採跡地の林野においてCBFM(コミュニティを基盤とする森林管理)を導入し,コモンズ的な資源管理制度を構築しようとしている。本稿では,地域住民への意識調査を通して,伐採会社撤退後の「伐採フロンティア社会」における林野管理制度の問題点を分析し,今後のあり方を展望した。調査の結果,CBFMによって伐採業者や新規開墾者といった人々の林野利用が排除され,地域内に紛争が生じていることが明らかになった。それは,CFFMが,「弱者生活権」という,コモンズが持つべき機能を有していないためであると考察された。今後,残存二次林では組合管理の択伐を認め,潅木・草地に関しては,弱者が優先的に土地使用権を享受すべき共有地として管理されるべきであると考えられる。</p>
収録刊行物
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- 環境社会学研究
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環境社会学研究 7 (0), 145-159, 2001-10-31
環境社会学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238079719936
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- NII論文ID
- 110008726855
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- NII書誌ID
- AN10498448
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- ISSN
- 24340618
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- NDL書誌ID
- 5977941
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- NDL-Digital
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可