授業省察における教師の自己内対話

書誌事項

タイトル別名
  • Teacher’s internal self-conversation in lesson reflection
  • Analysis of teachers’ telling using Hermans’ “dialogical self”
  • ―ハーマンスの対話的自己論をてがかりとして―

説明

<p>本研究では,授業者が対話リフレクションを行う際に,思考プロセスで生じる多様なポジションの在り方とその対話構造を明らかにするために,ハーマンスの対話的自己論のポジションの概念を基軸とした分析を行った。ポジションの支配性の強弱と葛藤に焦点を当てて,逐語記録の分析を行った結果,複数のIポジションとポジション同士の対話関係が明らかになった。その結果,①A教諭による授業省察は,7つのポジションの対話によって展開しているということ,②A教諭の授業省察における思考プロセスは7つのポジションが支配性を流動的に強めることで展開されているということ,③「授業者としての私」以外のポジション同士も対話関係を形成しているという知見が得られた。これらの知見より,授業省察のプロセスの中で,A教諭に内在する7つのポジションがそれぞれの支配性を流動的に強めて対話を行うことで,授業に関わる様々な捉えを深化させ,授業者の実践の根幹を探ることを実現しているということが示唆された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564238096957440
  • NII論文ID
    130007622802
  • DOI
    10.18971/nasemjournal.43.0_25
  • ISSN
    2189907X
    03859746
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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