「芸能界に入りたいがどうしていいか分からない」と来談した大学生との面接過程
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- 後藤 貴一
- 大阪府立大学大学院人間社会学研究科
書誌事項
- タイトル別名
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- The Process of Psychotherapy with a College Student Saying “I Want to Be in Show Business, But I Have No Idea What to Do”
- The Meaning of Using Clay in Psychotherapy
- 心理療法の中で,粘土制作を行う意義について
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説明
<p>粘土は心理療法や芸術療法において一般的に用いられる素材の一つである。本研究では,心理療法の中で粘土がどのような役割を果たすのかということについて,実感や現実的な見通しを欠く大学生との面談過程を通して検証した。粘土に触れることと作品を制作することを通し,身体的な次元と象徴的な次元の両方においてクライアントは「行き止まり」を経験することとなった。「行き止まり」とのぶつかりは,自他未分化で平面的な世界に生きていたクライアントに,主体と分離を生み出す。またセラピストと交互に行った粘土制作では,クライアント独自のユニークな他者との関わり方が示された。</p>
収録刊行物
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- 箱庭療法学研究
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箱庭療法学研究 31 (3), 53-65, 2019
日本箱庭療法学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238099535360
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- NII論文ID
- 130007663023
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- ISSN
- 2186117X
- 09163662
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可