大豆粉と米粉を主材料としたグルテンフリーパンの調製とその特性

書誌事項

タイトル別名
  • Preparation and Characteristics of Gluten-Free Bread Made from Soy Flour and Rice Flour
  • ダイズコ ト ビゼフン オ シュ ザイリョウ ト シタ グルテンフリーパン ノ チョウセイ ト ソノ トクセイ

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説明

<p> 米の消費拡大と小麦アレルギー疾患等の対策を目的として,米粉と大豆粉を主材料とした新しいグルテンフリー食パン調製法について検討した。一般の大豆粉よりも脱臭大豆粉を使ったパンが好まれ,脱臭大豆粉:米粉=6:4の配合割合が最も評価された。これに,粉重量の30%の泡立て卵白添加が膨化と食味を促進し,比容積が向上した。その時の加水量は80%が適切だった。これらの配合組成で調製した食パンを脱臭大豆粉パンと称した。</p><p> 脱臭大豆粉パンの特性について検討し,米粉100%食パンおよび小麦粉100%食パンと比較した。検討項目は,パンの大きさ,物性,水分量,抗酸化性(ラジカル捕捉能),官能評価等である。さらに材料の粉類のイソフラボン量の測定もおこなった。総体的に,脱臭大豆粉パンの評価は小麦粉パンには及ばないが,米粉パンよりは優れていることが多かった。官能評価では脱臭大豆粉パンは,日常的に食べられるパンであると評価された。脱臭大豆粉中のイソフラボン含有量が高く,それを材料とした脱臭大豆粉パンは強い抗酸化性を示した。</p>

収録刊行物

  • 日本調理科学会誌

    日本調理科学会誌 52 (3), 192-203, 2019-06-05

    一般社団法人 日本調理科学会

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