浮腫による擦過傷を防止する靴下の提案
書誌事項
- タイトル別名
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- Proposal of socks to prevent abrasion caused by edema
抄録
<p>車いす利用者の中には褥瘡や靴擦れなど、浮腫に起因する下肢の皮膚損傷に悩む人は少なくない。そこで本研究では、足を保護して靴擦れを防ぎ、下肢を圧迫することで靴擦れの原因である浮腫を改善することを試みた。試作に対するフィードバックや、医療従事者からの意見を参考に、浮腫に有効な圧迫療法を弾性包帯の代わりに行うことができる、巻いて履く靴下を提案した。足に巻きつける帯は、圧迫療法に用いる弾性包帯と同じ綿素材でできている。端の止める部分はマジックテープになっていて、締め付け具合を自由に調節できる。巻きつける帯の裏側に摩擦の低いポリエステル繊維の布を縫い付けており、肌と布の摩擦を減らして靴擦れを防止する。また、帯の布とステッチに用いる糸の色の組み合わせによって、幅広いカラーリング展開ができる。巻いて履くという新しいスタイルとカラーリング展開によって、ファッションアイテムとしても楽しむことができ、高齢者や脊髄損傷者だけでなく、若者でも着用することができる靴下となった。</p>
収録刊行物
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- 日本デザイン学会研究発表大会概要集
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日本デザイン学会研究発表大会概要集 66 (0), 520-, 2019
一般社団法人 日本デザイン学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238104176000
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- NII論文ID
- 130007669252
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可