介護福祉士養成教育における死生観に関する一考察

書誌事項

タイトル別名
  • A Study of Consideration on "Life and Death" Ideology in Care Worker Education
  • カイゴ フクシシ ヨウセイ キョウイク ニ オケル シセイカン ニ カンスル イチ コウサツ

この論文をさがす

説明

2006年4月からの介護報酬改訂により,特別養護老人ホームの介護報酬に「看取り介護加算」が新たに創設された.また,医療制度改革関連法案の成立は,高齢者医療費抑制のために病院を追われ,在宅介護に移行すると見られる高齢者の最期の看取りを,誰がどうするのかという重い課題を我々に投げかけてきた.今後は施設や在宅で働く介護福祉士が,医療職との協働のもとに,終末期ケアに携わる機会が増えることが容易に予想される.このことは,これからの介護福祉士には「死」と向かい合う本人や,葛藤する家族に対するスピリチュアルな支援能力が求められることを意味している.介護福祉士が,福祉的観点から捉えた死生観をしっかりと身につけることが肝要であろう.そこで本稿では,まず国が推進する在宅死の方向性と終末期ケアの現状について概観し,介護福祉士と死生観の形成について考察を試みる.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ