コナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニの生息状況に影響する要因の比較

書誌事項

タイトル別名
  • Comparison of factors influencing the prevalence of <i>Dermatophagoides farinae</i> and <i>D. pteronyssinus</i>

この論文をさがす

説明

室内塵生態系は利用し得る資源(食物,水など)が少なく,比較的安定しているので,室内塵固有種であるコナ,ヤケなどの発育は緩慢で,寿命が長く,少数の卵を散発的に産卵し,増殖速度が遅いという特徴をもつと考えられた.またコナとヤケの生態学的特徴にはかなりの相違がみられ,両種は住み分けていると考えられた.すなわちコナは環境要因の悪化などにより耐乾性の長期発育休止若虫が出現し,湿度要求性も低いので乾燥した環境で優占しており,ヤケは湿度要求性が高く,長期発育休止若虫の出現が一般的でないので,比較的湿潤な環境で優占していると推察された.コナ,ヤケの季節消長,家屋構造による生息状況の相異もこのような両種の生態学的特徴,相異に基因すると考えられた.

収録刊行物

被引用文献 (5)*注記

もっと見る

参考文献 (26)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564238106183552
  • NII論文ID
    110007332380
  • NII書誌ID
    AA11822801
  • DOI
    10.24486/pestologygakkaishi.11.1_1
  • ISSN
    24321532
    09167382
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ