Panner病の治療経験
書誌事項
- タイトル別名
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- Experience of Treatment of Panner's Disease
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説明
<p> 症例:8歳男児.右肘痛を認めたが間欠的であり様子をみていた.肘痛発症後4か月しても症状が治まらず近医を受診しX線異常を指摘され当院紹介受診した.右肘関節の可動域制限(伸展0°,屈曲135°)と上腕骨外側上顆に圧痛を認めた.X線にて上腕骨小頭の骨化核不整を認めMRIにて上腕骨小頭内にT1強調像で低信号,T2強調像で高信号の病変を認めたが関節軟骨の障害はなかった.以上の臨床所見からPanner病と考え保存加療を行った.ギプスシーネ固定を2か月間行った後,エルボーブレースに変更し半年で装具除去した.最終観察時にて右肘関節の可動域制限は認めずX線の上腕骨小頭の骨化核の改変も良好であった.</p><p> 考察:Panner病はしばしば離断性骨軟骨炎との鑑別が必要である.本症例ではスポーツ活動量の低さとMRIにて関節軟骨損傷を認めないことなどPanner病と判断して保存加療を選択し良好な結果を得られたと考える.</p>
収録刊行物
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- 日本肘関節学会雑誌
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日本肘関節学会雑誌 25 (2), 52-54, 2018
日本肘関節学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564238108318208
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- NII論文ID
- 130007683114
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- ISSN
- 24342262
- 13497324
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可