大腿骨近位部骨折再骨折例の検討-幡多地区大腿骨近位部骨折地域連携パスデータより-

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タイトル別名
  • Evaluation of secular trends of recurrence of proximal femoral fracture from the data of clinical pathway with regional alliance in Hata district
  • ダイタイコツ キン イブ コッセツ サイコッセツレイ ノ ケントウ : ハタ チク ダイタイコツ キン イブ コッセツ チイキ レンケイ パスデータ ヨリ

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抄録

<p>目的:地域連携パス(以下パス)のデータにおける大腿骨近位部骨折の再骨折例(以下再骨折例)の臨床的特徴を検討する.</p><p>方法:高知県幡多地区における2011年7月から2017年3月までのパスデータの再骨折例の症例数,初回骨折からの経過,初回骨折時の基礎データなどを非再骨折例のデータと比較検討した.</p><p>結果:1118骨折中45例(男性4例,女性41例,平均年齢85.71歳;同側骨折6例)が再骨折例であった.初回骨折から平均13.31カ月で受傷し,30例が初回骨折から1年以内に再骨折を受傷した.再骨折例の転帰は,非再骨折例に比べ中止例が多く,その理由として死亡と合併症の併発が多かった.</p><p>考察:再骨折例の大部分は初回骨折受傷後1年以内に受傷していたが,非再骨折例と比較し,有意な差を示した因子は見当たらなかった.初回骨折受傷後の早期の再骨折の予防は重要であるが,この研究では,有効な対策法は得られなかった.</p><p>結論:再骨折は重篤な転帰をたどり,予後は不良である.その多くは初回骨折から1年以内に受傷する.</p>

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