日本、スウェーデン、イタリアおよびドイツ4か国の学校給食の比較研究

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Comparison of the school lunches in 4 countries: Japan, Sweden, Italy and Germany

抄録

<p>【目的】本研究は,スウェーデン,ドイツ,イタリアと日本では長野県と山形県で学校給食および食育に関して実施した現地調査の結果について比較検討を行い,海外及び日本の学校給食と食育の特徴,課題や長所を明らかにすることを目的とした。</p><p>【方法】現地調査は,日本では2017年8月,2018年8月および2019年8月,スウェーデンでは2017年9月(調査準備を2017年7月に実施),イタリアでは2017年9月(調査準備を2016年7月および2017年1月に実施),ドイツでは2018年9月(調査準備を2016年8〜9月に実施)に行った。その他,日本では長野県の栄養教諭および学校栄養職員を対象として2016年11月に行われた研修会の折,学校給食および食育に関するアンケート調査を留め置き法で行った。</p><p>【結果および考察】学校給食の実施については,義務教育期間の児童生徒に対し,いずれの海外の3国でも学校給食が提供されていた。海外の3国では学校給食を食べさせるかどうかは保護者の希望により選択でき,昼食の持参や自宅に戻って食べることが許されていた。学校給食の運営は地方自治体が責任を担っており,給食費はスウェーデンが無償で,その他の2国では有料であった。海外の3国では学校給食を食べる場所は食堂で,食事時間も長く計画されていた。食材の選択において日本では食育基本法の食育推進基本計画において,2020年度までに地場農産物の利用割合を30%以上にするとの目標を定め,利用の推進が図られているが,海外の3国では環境に配慮して有機食品の使用が推進されていた。日本でも,学校給食において環境に配慮した取り組みがもっと進むようなシステムへの改善が必要だと思われた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564238112098304
  • NII論文ID
    130007695692
  • DOI
    10.11402/ajscs.31.0_177
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ