対光反射の新しい考え方
-
- 前田 史篤
- 新潟医療福祉大学 医療技術学部 視機能科学科
書誌事項
- タイトル別名
-
- Novel Theory for the Pupillary Light Reflex
この論文をさがす
説明
<p> 古典的な理論によれば,対光反射はシンプルな非膝状体系視覚路の反射弓で処理されると考えられている.言い換えると外側膝状体から後方に視路病変があっても対光反射には影響しないはずである.しかし実際には異なり,後頭葉障害による同名半盲があると,半盲側を刺激した際に対光反射が減弱あるいは消失する.この半盲性瞳孔強直は対光反射の経路に後頭葉が関与していることを示唆する現象であり,それを裏付ける複数の報告がある.本稿ではこの半盲性瞳孔強直の機序について新しい知見を加えて考察した.</p><p> メラノプシン含有網膜神経節の発見以来,対光反射には興味深く新しい知見が続いている.それらの新知見を紹介するとともに,pupillographyの標準化について記述した.</p>
収録刊行物
-
- 神経眼科
-
神経眼科 36 (4), 372-377, 2019-12-25
日本神経眼科学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390565134809382656
-
- NII論文ID
- 130007772305
-
- ISSN
- 21882002
- 02897024
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可