アミラーゼ産生を伴う肺腺癌の1例

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タイトル別名
  • A Case of Pulmonary Adenocarcinoma with Amylase Production

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説明

<p>背景.アミラーゼ(amylase:AMY)産生肺癌は治療抵抗性を示し,また,血清・尿中アミラーゼ値が病勢を反映し,治療効果の指標となることが報告されている.症例.60代男性.血痰と胸部異常陰影を主訴にX年8月に近医を受診した.精査の結果,骨転移を伴う右上葉原発肺腺癌と診断した.血清および尿中アミラーゼ値の上昇,病理検体でanti-human α-amylase染色陽性を確認したため,アミラーゼ産生肺腺癌と診断した.診断後,シスプラチン,ペメトレキセド併用化学療法を開始し,腫瘍縮小を認めた.また,治療経過に一致して血清および尿中アミラーゼ値は減少した.結論.血清・尿中アミラーゼ値が全身化学療法の治療効果のバイオマーカーとして有用であったアミラーゼ産生肺腺癌を経験したため報告する.</p>

収録刊行物

  • 肺癌

    肺癌 60 (1), 48-53, 2020-02-20

    特定非営利活動法人 日本肺癌学会

参考文献 (8)*注記

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