露地栽培ブドウ‘デラウェア’における展葉数を指標とした ジベレリン処理適期把握のための簡便なサンプリング法の検討

  • 上森 真広
    (地独)大阪府立環境農林水産総合研究所
  • 三輪 由佳
    (地独)大阪府立環境農林水産総合研究所
  • 磯部 武志
    (地独)大阪府立環境農林水産総合研究所
  • 細見 彰洋
    (地独)大阪府立環境農林水産総合研究所 東洋食品研究所

書誌事項

タイトル別名
  • An Experimental Study of a Simple Sampling Method for Determining the Optimal Timing for Gibberellin Application to Field-Grown ‘Delaware’ Grape from the Number of Leaves

説明

新梢の展葉数を指標とする露地栽培ブドウ‘デラウェア’のGA1 回目処理(以下,GA 処理)適期把握のため,サンプリングする新梢の適切な位置や本数を定量的に検討した.1987 年から2018 年までのうち30 年分の新梢展葉数のデータを用い,結果母枝上の全新梢の平均展葉数が9.5 枚に達した日(全梢葉基準日:大阪府でGA 処理適期の基準)における結果母枝内の新梢の位置と展葉数の関係を解析したところ,展葉数は先端の第1 新梢で最も多く,基部に向かうにつれて徐々に減少した.実用性を考慮し,推定誤差が小さい第1 新梢,第2 新梢の展葉数を対象にサンプル数と推定誤差との関係を解析し,GA 処置適期を逸脱する確率を5%以下にできる範囲を推定した.その結果,大阪の気象条件下では第1 新梢を用いる場合は第1 新梢を8 本サンプリングしてその平均展葉数が10.5 枚に達した日,第2 新梢を用いる場合は第2 新梢を8 本サンプリングしてその平均展葉数が10 枚に達した日がGA 処理適期の指標になると推定された.

収録刊行物

  • 新近畿中国四国農業研究

    新近畿中国四国農業研究 3 (0), 36-45, 2020

    国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構西日本農業研究センター

被引用文献 (1)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390565134838351616
  • NII論文ID
    130007814237
  • DOI
    10.24755/westernagrires.3.0_36
  • ISSN
    2433796X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • Crossref
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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