都市交通事業価値評価のための対話的可視化シミュレータの開発

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タイトル別名
  • Development of Interactive Visualization Simulator for Urban Transport Service Evaluation

抄録

鉄道システムを導入する際には,事業者や自治体,住民等のステークホルダが一緒に課題を探索することによって,提供するサービスの価値の最大化を図る必要がある.そこで本論文では,ステークホルダの間で鉄道システムの全体像とそれが提供する価値を共有することを目的とした,都市交通事業評価のための対話的可視化シミュレータを提案する.このシミュレータは,マルチモーダルシミュレータ及び設備仕様ジェネレータ,経営シミュレータから構成される複数のシミュレーション機能が一貫して動作することを特徴としている.更に対話的可視化機能を有することにより,渋滞という都市における課題及び鉄道を敷設した場合における路線の設置位置,敷設時における渋滞緩和効果,コストや投資回収期間といった経営指標を一つの画面上で評価することが可能である.そして新興国の大都市に鉄道を新設する仮想シナリオを設定しシミュレータの有効性の評価を行った.その結果,本シミュレータが鉄道路線の設置による渋滞の緩和効果と投資対効果を同時に満たす鉄道路線設置条件を評価するのに十分な機能を有していることを確認した.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390565162127481216
  • DOI
    10.14923/transinfj.2017skp0002
  • ISSN
    18810225
    18804535
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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