色素体<i>rpl16–rpl14</i>領域の塩基配列解析による飲料などに混入した植物片の識別

  • 山内 啓正
    サントリーMONOZUKURIエキスパート株式会社,安全性科学センター
  • 向坂 友里
    サントリーMONOZUKURIエキスパート株式会社,安全性科学センター
  • 原田 雅己
    Quality Strategy Planning Department, MONOZUKURI Division, Suntory Holdings Limited

書誌事項

タイトル別名
  • Identification of Plant Fragments by Analyzing the Plastid <i>rpl16–rpl14</i> Linker Sequences
  • 色素体rpl16-rpl14領域の塩基配列解析による飲料などに混入した植物片の識別
  • シキソタイ rpl16-rpl14 リョウイキ ノ エンキ ハイレツ カイセキ ニ ヨル インリョウ ナド ニ コンニュウ シタ ショクブツヘン ノ シキベツ

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抄録

<p>種々の野菜や果物(同じ科や属のものを含む計70品目)を用いて,飲料や乳製品への混入を想定した識別法について検討した.大きさ1~数mm程度の植物片からDNAを抽出し,色素体rpl16rpl14リンカー配列(約550塩基対)をPCRで増幅した後DNA塩基配列を決定し,相同性解析およびSNP (一塩基多型)解析を実施したところ,供試植物は,近縁種間での識別が困難なものがあったが,属レベルあるいは種レベルで,38グループに分けることができた.本法は,一部の近縁種間での識別精度や酸性下でのDNA安定性に課題は残るものの,製品や原料などに混入した植物片異物の特定とさらにその混入原因究明への寄与が期待されるものと考える.</p>

収録刊行物

  • 食品衛生学雑誌

    食品衛生学雑誌 61 (1), 22-30, 2020-02-25

    公益社団法人 日本食品衛生学会

参考文献 (12)*注記

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