熊本地震で被災した斜張橋の復旧対策と復旧後の状態変化の把握方法の提案

書誌事項

タイトル別名
  • RESTORATION OF A CABLE-STAYED BRIDGE DAMAGED BY THE 2016 KUMAMOTO EARTHQUAKE AND ESTIMATION OF STRUCTURAL STATE CHANGE AFTER THE RESTORATION

抄録

<p> 橋長 160m の 2 径間連続鋼斜張橋である桑鶴大橋は,2016(平成28)年4月の熊本地震によって,死荷重が作用する状況において上向きの反力が生じている支承の破壊に伴い桁端部が浮き上がり,桁全体が曲線外側へ移動するとともに,斜ケーブルのよれ,主塔の傾きが発生する等,過去に事例の少ない特殊な損傷が発生した.本稿では,本橋の構造特性と被災後の損傷状態を踏まえ,同様な損傷が生じにくくなるようにするための復旧対策を述べるとともに,その信頼性を高めるためのモニタリングの活用方法を示した.</p><p> また,復旧後の段階で地震の影響等を受けた際に橋の状態変化の有無を容易に把握できるようにしておく観点から,復旧完成系におけるケーブル部材や橋全体の固有振動数を計測し,そのデータをリファレンスの値として活用する方法を提案した.</p>

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