穿刺液検体の検査法―細胞数と細胞分類を中心に―~胸水,腹水,心嚢水,関節液,CAPD排液~

DOI
  • 保科 ひづる
    諏訪中央病院技術部検査科 日本臨床衛生検査技師会穿刺液検査標準化ワーキンググループ
  • 羽原 利幸
    公立学校共済組合中国中央病院臨床検査科 日本臨床衛生検査技師会穿刺液検査標準化ワーキンググループ
  • 小関 紀之
    獨協医科大学埼玉医療センター臨床検査科 日本臨床衛生検査技師会穿刺液検査標準化ワーキンググループ
  • 内田 一豊
    豊橋市民病院中央臨床検査室 日本臨床衛生検査技師会穿刺液検査標準化ワーキンググループ
  • 岡田 茂治
    埼玉県立がんセンター検査技術部 日本臨床衛生検査技師会穿刺液検査標準化ワーキンググループ
  • 小澤 優
    京都保健衛生専門学校臨床検査学科 日本臨床衛生検査技師会穿刺液検査標準化ワーキンググループ

書誌事項

タイトル別名
  • Definitive methods for puncture examination (proposed)—cell counting method, cell classification method, and reporting method: Pleural effusion, ascites fluid, pericardial effusion, synovial fluid, continuous ambulatory peritoneal dialysis (CAPD)

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抄録

<p>日本臨床衛生検査技師会穿刺液検査標準化ワーキンググループは,穿刺液(体腔液)検査の臨床的意義と施設間差の是正を目指し,細胞数算定法,細胞分類法,報告法についてまとめ日常検査法として推奨する。細胞数算定は細胞数(個数/μL)とし,赤血球以外のすべての細胞を算定する。細胞分類は,サムソン3分類法またはギムザ3分類法を用いる。サムソン3分類法は,多形核球・リンパ球・その他の細胞の3分類,ギムザ3分類法は,好中球・リンパ球・その他の細胞に分類する。分類細胞は,百分率(%)で表示する。その他の細胞の分類が可能な場合は,補足として詳細に記載する。3分類法による報告は,急性炎症と慢性炎症,漏出性の病態が示唆でき,臨床的意義1)と結びつく結果報告である。またこれらは,一次スクリーニングとしても役立ち,微生物学的検査や細胞診検査などへのきっかけとなる。</p>

収録刊行物

  • 医学検査

    医学検査 69 (4), 701-710, 2020-10-25

    一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会

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