Gly m 4が主要原因アレルゲンと考えられた, ソイプロテイン飲料初回摂取後のアナフィラキシーの1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Anaphylaxis after First Ingestion of Soy protein Drink, Which in Considered Gly m 4 as the Major Causative Allergen
  • 症例 Gly m 4が主要原因アレルゲンと考えられた,ソイプロテイン飲料初回摂取後のアナフィラキシーの1例
  • ショウレイ Gly m 4 ガ シュヨウ ゲンイン アレルゲン ト カンガエラレタ,ソイプロテイン インリョウ ショカイ セッシュ ゴ ノ アナフィラキシー ノ 1レイ

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説明

<p> ソイ (大豆) プロテイン飲料を初回摂取後に, 顔面発赤腫脹, 鼻閉, 呼吸困難などのアナフィラキシー症状を呈した44歳男性を経験した。過去に豆乳摂取後に鼻閉の症状があり, 春季花粉症の自覚もあった。プリックテストではソイプロテイン飲料で3+, 主成分の脱脂大豆タンパクで2+をきたし, 血液検査でGly m 4特異的IgE (CAP-FEIA法) が12.0UA/mlであったため, アナフィラキシーの主要原因抗原はソイプロテイン飲料に含まれるBet v 1関連アレルゲンGly m 4と考えた。豆乳アレルギーの報告はわが国で数十例あるが, ソイプロテインが原因でのアレルギーは現在のところ少ない。しかし, ソイプロテイン含有食品の普及とともに, ソイプロテイン関連のアレルギー症例の増加が予想される。花粉症を有する患者ではシラカンバやハンノキ特異的IgEを調べ, 特にGly m 4陽性の場合はソイプロテイン含有食品の摂取に注意が必要である。製造者側も花粉症患者への注意喚起を行う必要があると考えた。</p><p>(日本皮膚免疫アレルギー学会雑誌, 3 (3) : 436-442, 2020)</p>

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