血液透析中の心停止の原因としてメシル酸ナファモスタットによるアナフィラキシーが疑われた1例
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- 加藤 史人
- 国立国際医療研究センター (NCGM) 病院 救命救急センター・救急科
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- 佐々木 亮
- 国立国際医療研究センター (NCGM) 病院 救命救急センター・救急科
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- 小林 憲太郎
- 国立国際医療研究センター (NCGM) 病院 救命救急センター・救急科
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- 植村 樹
- 国立国際医療研究センター (NCGM) 病院 救命救急センター・救急科
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- 松田 航
- 国立国際医療研究センター (NCGM) 病院 救命救急センター・救急科
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- 廣瀬 恵佳
- 国立国際医療研究センター (NCGM) 病院 救命救急センター・救急科
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- 山本 真貴子
- 国立国際医療研究センター (NCGM) 病院 救命救急センター・救急科
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- 大竹 成明
- 国立国際医療研究センター (NCGM) 病院 救命救急センター・救急科
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- 柴崎 貴俊
- 国立国際医療研究センター (NCGM) 病院 救命救急センター・救急科
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- 木村 昭夫
- 国立国際医療研究センター (NCGM) 病院 救命救急センター・救急科
書誌事項
- タイトル別名
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- A case of anaphylaxis for nafamostat mesilate during hemodialysis leading to cardiac arrest.
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説明
<p>メシル酸ナファモスタット (nafamostat mesylate ; NM) に対するアレルギー反応にて心停止に至る報告はまれである。複数回NMを用いた血液透析歴のある患者が, 透析開始直後に心停止となり, その原因としてNMによるアナフィラキシーが疑われた1例を報告する。症例は糖尿病性腎症で維持透析中の70歳男性。大腿骨頸部骨折の診断で入院し, 入院後にNMを用いて複数回透析を施行したが問題なく経過した。第20病日, 人工骨頭置換術翌日の透析開始直後に心停止に至った。皮膚所見は認めず, ほかにショックの原因となり得る病態も考えられたため, 心停止の原因としてアナフィラキシーとは断定できなかった。第22病日にNMを用いた持続的血液ろ過透析開始直後に意識消失, 血圧低下, 全身発赤を認め, この時点でアナフィラキシーと判断した。NMを用いた透析において, 過去にNMを安全に使用できている状況や皮膚所見がない状況でも常にNMによるアナフィラキシーは念頭に置く必要がある。</p>
収録刊行物
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- 日本救急医学会関東地方会雑誌
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日本救急医学会関東地方会雑誌 41 (4), 442-446, 2020-12-28
日本救急医学会関東地方会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390568456340274944
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- NII論文ID
- 130007962195
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- ISSN
- 24342580
- 0287301X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可