包括的高度慢性下肢虚血患者における切断部位による歩行能力について

  • 松本 純一
    IMS(イムス)グループ春日部中央総合病院 リハビリテーション科
  • 久保 和也
    足のクリニック
  • 菱沼 遼
    IMS(イムス)グループ春日部中央総合病院 リハビリテーション科
  • 松本 拓也
    草加整形外科内科リハビリテーションセンター
  • 村田 健児
    埼玉県立大学保健医療福祉学部理学療法学科
  • 榊 聡子
    IMS(イムス)グループ春日部中央総合病院 リハビリテーション科
  • 山崎 知美
    IMS(イムス)グループ春日部中央総合病院 看護部
  • 寺部 雄太
    IMS(イムス)グループ春日部中央総合病院 下肢救済センター
  • 安藤 弘
    IMS(イムス)グループ春日部中央総合病院 下肢救済センター

書誌事項

タイトル別名
  • Walking Ability According to Lower Extremity Amputation Levelin Patients with Chronic Limb-threatening Ischemia
  • ホウカツテキ コウド マンセイ カシキョケツ カンジャ ニ オケル セツダン ブイ ニ ヨル ホコウ ノウリョク ニ ツイテ

この論文をさがす

説明

 包括的高度慢性下肢虚血 (chronic limb-threatening ischemia, 以下CLTI) 患者の切断術後の歩行能力を調査した報告は寡少である. 今回, CLTI患者の切断術後の歩行能力を調査した. 2010年4月から2015年2月にCLTIの治療目的で当院循環器科に入院し, 切断術施行およびリハビリテーション介入を行った51例を対象に, 年齢, 併存疾患, 切断部位, 免荷期間, 入院前および切断術後の歩行能力, 健側下肢の等尺性膝関節伸展筋力を診療録より後方視的に調査し, 入院前・切断術後の歩行能力から歩行維持率を算出した.<br>  歩行維持率は足趾切断90%, 中足骨切断100%, ショパール離断100%, 下腿切断71%と, 先行研究と同様に, 高位切断例では歩行維持率が低かった. 一方で, 下腿切断後の歩行維持率は先行研究と比較して高かったことから, リハビリテーション介入が歩行維持に寄与する可能性が示唆された.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ