中学生の日常生活での因果関係に関与する経験及び意識・態度の傾向 : 見通しをもって探究する能力を育成するために

書誌事項

タイトル別名
  • Tendencies of Experience with, Awareness of, and Attitude Toward Causal Relations in Daily Life of Lower Secondary School Students : For Developing the Capability to Inquire with a Prospect of Success
  • 中学生の日常生活での因果関係に関与する経験及び意識・態度の傾向--見通しをもって探求する能力を育成するために
  • チュウガクセイ ノ ニチジョウ セイカツ デノ インガ カンケイ ニ カンヨスル ケイケン オヨビ イシキ タイド ノ ケイコウ ミトオシ オ モッテ タンキュウスル ノウリョク オ イクセイスル タメニ

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抄録

<p>本研究では,中学校2年生を対象として. 日常生活での因果関係に関与する経験の程度と因果関係に対する意識・態度の傾向を類型化することを目的として質間紙調査を行った。分析は, まず質問項目から因果関係を認識する能力の礎となる因子を抽出するために因子分析を行った。次に因子分析により得られた因子得点にもとづき因果関係に関与する経験と因果関係に対する意識・態度の傾向を明らかにするためにクラスター分析を行った。その結果,以下のことがらが明らかになった。(1) 因子分析の結果,因果関係を認識する能力の礎となる因子として「因果関係に関与する経験」,「原因に対する意識・態度」,「結果に対する意識・態度」の3つの因子が抽出された。(2) 因子得点にもとづくクラスター分析の結果,「経験・意識上位群」,「意識不足中位群」,「経験不足中位群」,「経験・意識下位群」の4群が得られた。(3) 中学生の見通しをもって探究する能力を育成するために,クラスター分析で得られた「経験・意識上位群」等の4つの群の特性に応じた具体的な指導・支援の在り方を提案した。(4) 「因果関係に関与する経験」は女性よりも男性が豊富であることが明らかとなった。その原因は,小学校までの生活体験の違いによる可能性が高いことが推察された。</p>

収録刊行物

  • 理科教育学研究

    理科教育学研究 51 (2), 125-133, 2010-11-05

    一般社団法人 日本理科教育学会

参考文献 (21)*注記

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