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- タイトル別名
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- Reconstitution of the immune system after murine allogeneic umbilical cord blood transplantation
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抄録
本研究では,組織適合性抗原 (MHC) 不適合の臍帯血移植により構築される免疫系細胞の成熟とその機能を検証した.致死線量照射 RAG2欠損 BALB/c マウスに,GFP遺伝子導入 C57BL/6マウス胎児の臍帯血を移植した.移植後,レシピエントマウスの免疫系は,そのすべてがドナー由来の緑色蛍光を示す T細胞,B細胞,単球および顆粒球で構築されていた.さらにこのキメラマウスは,TNP-KLH免疫に対し,特異的 IgM および IgG で応答した.この結果は,ドナー由来B細胞の正常な抗体産生能だけでなく,Ig クラススイッチに必要な T-B相互作用の存在も裏付けている.またキメラマウスは,第三者の C3H/HeJ の移植皮膚片を拒絶したことから,ドナー由来キラーT細胞とヘルパーT細胞の相互作用を伴う正常な機能が示された.以上の結果は,MHC不適合臍帯血移植で構築される免疫系の正常な機能的成熟性を示唆する.
収録刊行物
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- 弘前医学
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弘前医学 61 (1), 35-45, 2010
弘前大学大学院医学研究科・弘前医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390570543474252288
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- NII論文ID
- 110007569126
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- NII書誌ID
- AN00211444
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- ISSN
- 24344656
- 04391721
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- HANDLE
- 10129/3278
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- NDL書誌ID
- 10641078
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可