魯文の滑稽本

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タイトル別名
  • Dontei-Robun's “Kokkei-bon” Books
  • ロブン ノ コッケイボン

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抄録

<p>読本や実録の抄録本である切附本を創出した鈍亭魯文は、造本的に新機軸を盛り込んだ滑稽本『滑稽富士詣』に拠り戯作者・仮名垣魯文としてデビューした。その後、長編合巻の嗣作などをしていたが、道行小説ロードノベルである一九の膝栗毛物と気質物である三馬の浮世物とから伝統的な滑稽本の〈書式〉を継承し、『西洋道中膝栗毛』と『安愚楽鍋』とを書いた。『安愚楽鍋』は引札を書いていた牛屋「日の出」を舞台としており、広告とは親和性の高い滑稽本であったが、提携タイアップ企画として成立したものであった。</p>

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 65 (10), 31-41, 2016-10-10

    日本文学協会

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