食事介助の演習における学生の学習内容 : 看護師・患者役割のレポート比較から患者役割体験の学習効果を探る

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  • ショクジ カイジョ ノ エンシュウ ニ オケル ガクセイ ノ ガクシュウ ナイヨウ カンゴシ カンジャ ヤクワリ ノ レポート ヒカク カラ カンジャ ヤクワリ タイケン ノ ガクシュウ コウカ オ サグル

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抄録

type:P

本研究の目的は,食事介助の演習で看護師役割を体験した学生のレポートを分析することで学習内容を明らかにし,さらに,前回報告した患者役割のレポートの学習内容と比較し,患者役割体験を行うことによる学習効果を明らかにすることである。演習後の40名の学生の看護師役割のレポートを内容分析した結果,1)食事介助の要点に関する記述,2)食事介助の難しさに関する記述,3)患者の心理に関する記述,4)考えを深めたことに関する記述,5)演習の反省に関する記述,の5つのカテゴリーが抽出された。また,看護師役割と患者役割のレポートの内容を比較すると,「食事介助の要点に関する記述」「患者心理に関する記述」はどちらにも共通して含まれていた。しかし,看護師役割のレポートは「食事介助の要点に関する記述」が多く,患者役割のレポートは「患者心理に関する記述」が多かった。このことから,演習で患者役割体験を行うことは,患者理解の視点を得るのに有効であることが強調され,演習における患者役割体験の学習効果が示唆された。

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identifier:KJ00004765137

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