ワセリン・シーリング葉のクロロフィル蛍光値によるサツマイモ個葉の炭酸固定能力の評価

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タイトル別名
  • Evaluation of Leaf Photosynthetic Potential Based on Chlorophyll Fluorescence from a Vaseline-sealed Leaf in Sweet Potato
  • ワセリン シーリング ハ ノ クロロフィル ケイコウチ ニ ヨル サツマイモコ ヨウ ノ タンサン コテイ ノウリョク ノ ヒョウカ

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抄録

ワセリンをサツマイモ個葉の両面に塗布してガス交換遮断した状態でクロロフィル蛍光を測定して電子伝達速度をもとめ,薬内の炭酸固定能力を推定,評価した.老化程度の異なる個葉を供試し,種々の光強度下でガス交換速度とクロロフィル蛍光を測定した.炭酸固定能力(酸素濃度2%の空気を使用し,光呼吸制御状態で測定した光合成速度)とワセリン塗布処理後の電子伝達速度との間に正の直線関係が認められ,クロロフィル蛍光測定値から炭酸固定能力を推定,評価することが可能であった.ワセリン・シーリング法を用いた場合,蛍光測定作業効率の改善が認められ,特に,個葉の保存に顕著な効果が認められた.植物体から切り離した個柔にワセリンを塗布し,高湿度,遮光,常温下で保存すると,サンプリング後約2時間,活性が維持され,この時間内であれば,サンプリング時と同レベルの電子伝達速度測定値を得ることができた.このように,本法ではサンプリング後の任意の時間帯に保存個葉の一括測定が可能となり,測定手順が単純化されるため,多数の個葉を対象に炭酸固定能力の評価を迅速に行なうことができる.

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