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- 例示の副助詞「でも」と文末制約
- レイジ ノ フクジョシ デモ ト ブンマツ セイヤク
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副助詞「でも」は,例示的な用法では,過去の事態を報告するような確定的な文末とは共起しない。この現象を説明する議論として,「例示の曖昧姓」と呼ぶべき議論があったが,本稿ではその点を再検討した。そして,広義選択的例示という意味のもつ語用論的制約と文法的な取り立ての在り方を峻別し,「例示」の在り方を詳しく検討した。その中で,一例並列提示というべき「か何か」の取り立てと,暫定抽出というべき「でも」の取り立て方の違いが,文末との制約現象を説明することを明らかにした。これは,「思いつきでの偶然の取り上げ方」という,我々の知識の管理の仕方とも関連づけることができる。
Journal
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- 日本語科学 = Japanese Linguistics
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日本語科学 = Japanese Linguistics 3 86-100, 1998-04
国立国語研究所
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390572174721562880
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- NII Article ID
- 120006595216
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- NII Book ID
- AA1113775X
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- NDL BIB ID
- 4494420
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- JaLC
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