韓国の都市型代案学校における新しい学び : 共同・協同の生成との関連で

書誌事項

タイトル別名
  • New learning in the Korean alternative school : in relation to co-operation/association
  • カンコク ノ トシガタ ダイアン ガッコウ ニ オケル アタラシイ マナビ : キョウドウ ・ キョウドウ ノ セイセイ ト ノ カンレン デ

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説明

本研究の目的は,第1に,韓国の都市型代案学校の展開過程と教育運動の特徴を明らかにすることである。第2に,3つの都市型代案学校の事例を用いながら,子どもたちの生き方を支える「新しい学び」を生成する実践のあり方を教師・親・地域の共同・協同との関連で明らかにすることである。分析の結果,子どもたちの生き方を支える実践として2つの共通項があった。第1に,従来の知識偏重の教育に対抗する子どもの多様な生き方を実現するような教育内容と実践が展開されていた。その条件は,学校と地域との共同・協同を基盤に,子どもを中核とした大人たちの繋がり,子どもと大人の繋がり,さらには子どもと子どもとの繋がりの共同とそのつながりが響ずる学びの創造の新たな協同が見て取れた。第2に,教育の一元化というイデオロギーに振り回されない条件が根底にあった。子どもたちの生き方を支え,自分と共同体を再構成する教育実践がこれらの代案学校にあった。さらに3つの事例から「教育像」,「学校像」の類型化を行い「新しい学びの共同・協同生成型」「教育福祉志向型」「適正技術指向型」を導き出すことができた。

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