「自然体験」が学生の認知に及ぼす効果に関する研究

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  • A Study of the Effect of "Experience in the Nature" on College Students' Cognition
  • シゼン タイケン ガ ガクセイ ノ ニンチ ニ オヨボス コウカ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

「自然体験」が学生の認知にどのような効果を及ぼすのかを検証するために、まず、過去および現在における自然体験の有無と程度をもとに、自然体験の「非経験者群」と「経験者群」に学生を分類した。次に、自然や自然体験に関するいくつかの事実と現象を提示し、それらについての考えを記述してもらった内容を分析した。その結果、以下の諸点が明らかになった。1. 学生は「経験者群(教育系)」「非経験者群(教育系)」「非経験者群(非教育系)」の3群に分類されたが、全体的な傾向として、記述の量はこの順で多い。2.「経験者群(教育系)」は、一人あたり言及命題数が、5つの問いのうち3つの問いにおいて他の2群より多く、質的にも内容のある記述をしている。3.「経験者群(教育系)」は、自然・自然体験そのものや、自分自身の直接的な体験にかかわる記述の量が多い。また、物事を子どもとその教育の視点で捉える傾向がある。4.「経験者群(教育系)」は、自然・自然体験にかかわる教育問題をより広い視野において捉えたり、自分自身の体験を反省的に意味づけたり表現したりする力が、必ずしも高くない。

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